OFFF 2017 Day 3

OFFFの3日目に話を聞いた中でプロジェクトコンセプトが面白かったのはアメリカのIvan Cash、デザインとして可愛いと思ったのがペルーのMr. Katです。

1. IVAN CASH (Cash Stud)

Ivan CashはHuman Connection(人の結びつき)にフォーカスしているアーティスト。社会的な面白いプロジェクトに取り組んでいます。

コカコーラのFacebookの投稿で「いいね!」を獲得した投稿も彼のアイデア。

“We’re trying to get exactly 18,392 likes and 5,523 comments on this post.”

こんな単純な文章でいいのか、と突っ込みたくなる内容ですが。

「最近手書きの手紙を送ったことある人、手を挙げてください!その相手は誰でしたか?」

しーんと静まりかえる会場で手を挙げたのはたったの数人。

Snail Mail はそんな心温まる経験を届けようとするプロジェクト。

例えば下の手紙のような手書き感溢れる手紙が届くのだとか!やってみたい。

Snail Mailの使い方

  1. メールを書いて投稿する。
  2. 登録されているボランティアにメールが送付される。
  3. ボランティアが投稿者に代わって手書きの手紙を作成しポストに投函する(費用はボランティアもち)。この時Instagramギャラリーでもハッシュタグ(#snailmailmyemail)を使ってシェアする。
  4. 世界のどこかにいる最終的な受信者に届く。

(英語のインストラクションはsnailmailmyemail.orgより)

ボランティアは次々に集い、2011年にローンチしてから、世界80カ国で2000人のボランティアが協力し、29,249通の手紙が届けられたそう。

素敵なプロジェクトです。

人間的なコネクションが足りないと思える場所/時はどこだろう?

会場から様々な意見が飛ぶ。

「持て余してるつまらない時間はいつ?」

この問いに対する答えとして彼が立ち上げたプロジェクトがThe Passener Project.Com

このプロジェクトは子供の頃小学校や中学校のクラスでやってたような遊びに近く、飛行機内に座っている人に紙を一枚回していく参加型のアートプロジェクト。

それぞれの紙には誰でも気軽に回答できるような質問や、参加しやすいアクティビティのインストラクションが書かれている。

プロジェクトの説明は以下のビデオ(英語)を見てみてください。

この紙はそれぞれのマスを自由にデザインしていくというもの。

実際に飛行機内で回してみるとこういう結果に。

これは「あなたのスーツケースの中に入っているものを一つ描いてください」というインストラクション付きの紙。

左の下から二番目のスーツケースには魚の絵がありますが、入っていたらいいいう希望的なものなのでしょうか、笑。

「次に飛行機に乗る時には、あなたも是非このプロジェクトに参加してください」

「全てがメディアになる」

NON-TECH-ZONEプロジェクトは、サンフランシスコの公園などリラックスすることが目的の場所でモバイル機器を禁止するというもの。

サンフランシスコの街はGoogleなどのおかげでいたる所でWifiに接続することができる一方で、どこに行っても携帯の画面とにらめっこしてる人ばかり。

これでは逆に実際に対面でのコミュニケーションが減ってしまうという危機感から立ち上がったプロジェクト。

彼はこのような看板を製作して、取り付けたそう。また、この看板はオフィシャルウェブサイトから500USDで購入可能。正直ちょっと高い、笑。

Last Photo Projectは世界の様々な都市で、人々に話しかけて彼らの携帯電話で撮影された最後の写真を見せてもらい、その写真について話してもらうというプロジェクト。

世界の都市一覧。


実際に写真について話す人々。中には過激で公開できない写真も、笑。

単純な質問だけど、複数の人に展開すると楽しい。

「全ては実験」

つまらない通勤時間を楽しくするアイデアを注ぎ込んだ Photayの「Monday」という曲のビデオクリップのディレクション。

本当にこれができるかって言われたら、踊れないわたしにはできないかな、笑。

「誰かの1日をハッピーにするのは思ったより簡単」

「一人で寂しく感じますか?調査によると多くの人が同じように感じている」

テクノロジーが進歩を遂げる一方で、コミュニケーションの機会が減り、寂しく感じる人が増えている。

社会問題に対して回答を与えることができるのがアートの魅力。

彼はこの問題に対してSelfless Portraitsというプロジェクトに取り組むことに。

このプロジェクトは、実際に会ったことない知らない人がFacebookのプロフィール写真だけを見て、お互いに相手の絵を描いて送り合うというもの。

Cashは

「もし人々が参加しなかったらどうしよう」

「もし他人に対して失礼な絵を描く人が出てきたらどうしよう」

「もし受け取った絵を気に入らない人が出たらどうしよう」

など、プロジェクトを立ち上げる前に問題が起こりやすいポイントが次々に上がったと説明。それでもやってみると。。。

コラージュ

版画っぽくてかっこいい

似てる、笑。

クリエイティブな作品

カリカチュア風

こうだったらいいね、笑。

バイキングに変身

美女が持つのはパンツ

どのタイミングの写真だい、ってツッコミたくなる写真。答えはこの瞬間。

ピーターパンに似てるっってことでティンカーベル。

手に書いた似顔絵。

クリエイティブなアートが次々に生まれ、最終的には相手の写真をタトゥーとして自分の身体に彫ってしまう人まで現れたのだとか、笑。

これは流石にないでしょ、笑。

それはまたニュースになりメディアに取り上げられ、笑。

最終的に153カ国で5万2千人以上の肖像画が描かれたそうです。

「強制的に人道的な経験(Human experience)を押し付けられると、過去のハードルを熱狂的に乗り越える。」

って訳すとちょっと意味が自分でもわからないけれど、与えられるものに共感すれば多少困難があっても人は乗り越えるというような感じだろうか。

これらの個人的なプロジェクトはどのようにクライアントのプロジェクトとして応用されたのでしょうか。

その例が例えばAirBnBHausの事例。

「世界にはまだこんなに簡単につながり合うことができる人々が存在するということを思い出させてくれました。」

「すごい、もちろん私の家の壁に貼るわよ!」

ソーシャルメディアで私たちに「求められている」アクションは、「いいね!」を押すこと、シェアすること、ツイートすることなどに限定されてきているけれど、私たちにはそれ以上にできることがある。

「I’m not sure what to say…(なんて言ったらいいか分からないんだ。)」と壁に描かれていて、その後誰かがその横に「It’s okay! (大丈夫だよ!)」と書き加えたのだそう。

Cashさんはこの話でプレゼンを締めくくりました。

そういう心の温まることをアートやデザインを通してできるといいな、と刺激を受けました。

 

2. Mr. Kat

Mr. Katは日本発のKAWAII文化とペルーの伝統にインスピレーションを得て製作活動をしているペルー人アーティストです。

彼の話は社会にどう貢献するかという深いテーマのCashと違って、キャラクター作りにフォーカスしていたので個人的には物足りない内容でしたが、それでもキャラクターが可愛くて日本と関係もあったので紹介しようと思います。

彼のキャラクターは、ざっと見て分かる通りスーパーフラットなデザインで、日本に逆輸入してもいけるスタイル。

雲に目がついているのもおそらくマリオの影響ですね。

彼が主にデザインしているのが白猫Vanilla(バニラ)、黒猫Mr.Kat(ミスター・キャット)とパンダのCosmic Panda(コスミック・パンダ)の3匹。

それぞれのキャラクターの性格も細かく設定されていて、アニメーションも可愛い。

バニラの顔はこんなにバラエティー豊富。

このビデオにはゲーム要素も加わって、

コスミック・パンダはジャンプすると色が三色に変化。

クリエーションのためのデッザン。

Mr. Katのプロジェクトはデジタルで始まって、最終的には彫刻へ。こちらは陶器でできたミスター・キャット。

彼が作った彫像たち。

実際に陶芸しているところ。

Akinori Oishiさんとのコラボ作品。こちらは木製の彫刻。

デザインを学校で学んだことがない自分がどれだけデザインを学んで製品化に繋げられるかという点がわたしの現状の課題です。

OFFFのようなデザインのイベントに参加できることは貴重だと感じます。

今回見聞きしたことを趣味のプロジェクトで役立てようと思います。

ちなみに来年のチケットも既に入手したので、これから一年楽しみです。

 

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