日本とスペインの間
今回は日本で夏休みを過ごしてバルセロナに戻ってきたので、そのあれこれについて書きます。
8月末から出張で日本に向かい、その後数日前まで夏休みとして日本に滞在していました。
1年半ぶりに家族と友達に会うことができて、楽しい時間を過ごしました。美味しいお寿司や日本酒、神楽を堪能したり、素晴らしい日本文化に触れることができて今でも感動しています。
また幕張メッセで『東京ゲームショウ』が開催されていたので、ゲームを作ってる友達の応援やゲーム業界の動向を理解するために参加してきました。特にVR(バーチャルリアリティ)のセクションで最先端の技術を体験してきたのですが、これは楽しかったです。超音波に触れたり、スーツを通して振動を感じるゲームをプレイしたり、「触覚」は今後ゲームだけでなく他にも応用範囲が広いと思います。また、女性用のバーチャルデートなどは海外でヒットするかはわかりませんが、面白く日本らしいと感じました。
バルセロナに戻った翌日、バルセロナ大学でお世話になっていた先生から声をかけていただいて、今の会社のマーケティング活動について話してくれとのことで1時間ほどプレゼンをしました。
わたしの部署はマーケティングに属しているとはいえ、正直なところ日々直接的にマーケティングの仕事をしているわけではありません。それでも会社の様々なキャンペーン資料を集めることはできますし、体系的な話もできるので生徒さんの役に立てればとお引き受けしました。
発表させていただいたのは2年前に受講していた院のデジタルマーケティングのコースで、まさか教える側に立つとは予想していませんでしたし、スペイン語でプレゼン1時間(しかも資料は会社のメンバーとシェアするため英語)など今までにやったことなかったので、不安を通り越して苦笑。その反動か翌日発熱しました、笑。
生徒さんからは質問も予想以上にあって、ゲームアプリ業界について少しでも理解してもらえたら嬉しいです。
人前に立つのは恥ずかしくて苦手ですが、苦手を克服するためにもいただけるチャンスは何語であっても掴んで経験を積むことができればと思っています。
今日はやっと落ち着いたので、留守にしている間に届いていた手紙を確認していると、頼んでもいないクレジットカードが銀行から届いていました。
銀行に行ったら「あ、あのキャンペーンね」ってそれだけ。
きゃ、キャンペーン?
しかも、この銀行の口座は既に閉じているのですが…。
Laで始まるメガバンクです。学生としてスペインに滞在している日本人の方々はなかなか口座を開設できる銀行が限られているので難しいと思いますが(わたしもそうでした)、避けられるならここの銀行の口座は開かない方がよいかと思います。数年前から、支店に出向くと様々な商品を売りつけてくるようになりました。こっちがすぐに逃げられないところを利用して、生命保険とか、ローンとかの話を急に始める。
バルセロナに戻ってきたという実感を時差ボケとともに、キラキラのクレジットカードを目の当たりにして強く感じています。
いいこともいっぱいあるけど、こんなこともたまにあって気の抜けないスペイン。
日本に帰国するたびに見たり聞いたり話したりして、またバルセロナで日本を訪れた人と話をするたびに、まだまだスペインと日本の間で面白いことができるんじゃないかと感じます。
少しずつそういうことに貢献できることができたらと思っています。
もっと日本とスペインをつなぐことができたらいいな。
- 少林山達磨寺
Web: daruma.or.jp