Paris day 3 – Louvre museum tour with Nintendo DS
パリ最終日、朝街の中心部に出るとパリのミュージカル・シアター前で坂東玉三郎さんのポスターを発見しました。「人間国宝」と書かれています。パリで歌舞伎がヒットしていることは知ってましたが、それにしても綺麗です。男性が女性になりきって演技するというコンセプトがヨーロッパ文化に無いので、興味を引くのもうなずけます。
と、ぽつぽつ降り出す雨(涙!!)今回は一日目も夕方から夜にかけて雨が降ってしまい、最終日まで。。。
ということで急遽プランB。雨が降っていても数時間くらい楽しめる場所を求めて、ルーブル美術館を超高速で見学することにしました。既に複数の友達からルーブルを全て見るには丸一日かかると言われていたのであまり有名作品を楽しめずに終わるだろうと思っていたのですが、短時間で有名作品が観られる特別コースがありました。
気になるアイテムを発見。Nintendo DS!日本語もあるではないか、とさっそく試すことにしました。
『ミロのヴィーナス』。もっと大きいと思っていたのですが意外と小さく、また間近で見るととても丁寧に作られた印象を受けます。
もはや作品を置く場所というよりも建物自体の価値が半端じゃないところがバチカン内の美術館に似てます。
いつだったか世界史の教科書にあった気がする『サモトラケのニケ』。勝利の女神象。
金色でピカピカの部屋。壁も天井も何もない空間を嫌うかのように大きな絵で埋め尽くされています。
これはNintendo DSの超高速ガイドにはない自分で観たかった絵です。下調べしてなかったので広いルーブル美術館内で見つけられるか心配でしたが、運良く見つかりラッキーでした。
ヨーロッパの中世の絵はスペインでけっこうで観てきましたが、この絵をネットで見つけた時久しぶりに自分の中で中世への熱い思いが一気に再燃。頭の周りがキラキラしている人(おそらくエライ人)がさも普通に飛び、壁をすり抜けて(?)出てくる人がいて、描きかけと思われる家は窓が無く超近代的で、初めて見た時シュールすぎて笑いが止まりませんでした。
逃げだす人の気持ち、よく分かります。
美術館の一番人気は有名なレオナルド・ダ・ヴィンチの『モナ・リサ』です。かなりの人が絵の前にいることに加えて絵自体が小さいため写真も小さくなってしまいました。Nintendo DSの解説によるとこの絵は一度盗まれているそうです。
これは『ナポレオンの戴冠』です。出来る限り後ろに下がって写真を撮ったのですが、大きすぎて収まりきりませんでした。
当日実際に会場にいなかった人が絵に描き加えられていたり、ナポレオンも実物よりかなりカッコ良く描かれていたりと「修正」が多い絵だそうです。
当時はテレビなど無かったわけだし、絵画も大衆向けメディアの役割を果たしていたのでしょう。プロパガンダですね。
個人的にはルーブル内では古代のコレクションが一番好きです。ナポレオンは古代コレクションにもかなり貢献しているようで、彼が初めて古いものに価値を見いだし、保護した(というか盗んできたのですが…!!!)人だったようです。
くさび形文字です。こんな風にしっかり掘られていたら見るだけでなく、指で触っても読めそう。
目には目を歯には歯の『ハンムラビ法典』です。この岩の表面には細かく法典が書き記されています。写真では伝わらないと思いますが、威厳があってかなり感動します。
というわけで、これでルーブル美術館の超特急ツアーは最後です。これからシャルルドゴール空港に向かってバルセロナに戻ります〜。
パリはバルセロナよりずっと広く、観光スポットも多いので3日ではやはり足りませんでした。でもだからこそ、また来たいという気持ちを残したまま旅行が終わったのは良かったと思います。天気が悪くとても寒かったため、ポンピドゥーとルーブルを中心に建物内に籠る感じの観光になってしまったので次回は暖かい時期に散歩やカフェをもっと楽しみたいです。