Sagrada Familia
バルセロナにある世界遺産サグラダ・ファミリアはアントニ・ガウディが設計し、一世紀以上経つ今なお未完成の大聖堂です。先日バルセロナに遊びにきてくれた友達と一緒に10年ぶりに訪れました。
聖堂の内部です。10年前はちょうど内部の建設が進行中でした。機械音が鳴り響き、機材で溢れている建設現場はゆっくり見学という雰囲気ではありませんでした。2年前にローマ教皇がサグラダ・ファミリアを訪れる前に聖堂内部を綺麗にしたと聞きました。
窓の一部には既にステンドグラスが填められていますが、大部分はまだ透明ガラスのままです。今はかなり光が入り明るいですが、全てステンドグラスになるともう少し暗くなると思います。
今から100年程昔、現在2つあるファザードの古い方(誕生のファザード)が完成した際の式典に臨むガウディ。亡くなる少し前の写真です。
ガウディは平面図ではなく模型を作り、それをもとに実際の建築作業を進めていったそうです。少し見づらいですが、これは重石を吊るして作った、逆さまの模型です。重力に耐えられる高い塔を建築するための実験です。
以前にロエベ・ギャラリーのエントリーで使ったショーウインドウの写真はこの模型にインスピレーションを受けて作られています。
聖堂の地下に飾られている模型の一部です。残念なことにガウディが亡くなった後、スペイン内戦(1936年 – 39年)中の空爆によってサグラダ・ファミリアのそばにあったガウディのアトリエ内の模型は相当な被害を受けたそうです。模型を修復しつつ、実際のサグラダ・ファミリアの建設もしていかなければいけなかったというのはとても大変な作業だったと思います。
どこを足しても33になる数字の組み合わせの表。確か新しいファザード(情熱のファザード)にこの表の彫刻があって気になっていたのですが、調べたらWikipediaによると「魔方陣」というものらしいです。33という数はキリストが亡くなったときの年齢。実際の彫刻はスペイン人彫刻家Josep Maria Subirachs i Sitjarの作品です。
上の写真はガウディが生前に完成させた「誕生のファザード」です。
10年前は階段で登りましたが、今回はエレベーターで楽々。バルセロナのエシャンプラ地区の風景です。
誕生のファザード内の階段には訪問者の沢山の落書きが。
サグラダ・ファミリアは実は日本人の彫刻家の外尾悦郎さんという方が主任彫刻家として働いています。『ガウディの伝言』という本は私も以前読ませていただきました。興味のある方はぜひ。
完成した姿はおそらく見ることはできないと思いますが、聖堂の成長を出来る限り見て行きたいと思います。
-Sagrada Familia
Metro: L4, Sagrada Familia
Entrance: 16 euros
夏休み、冬休み、春休みなど観光客が多い時期はチケットを買うのに時間がかかるのでご注意ください。
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